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大麻薬密売グループ『ホワイトヘッド』の幹部四名(梅野、呉、高須、流)は、
昨年の五月、麻薬取引現場を秋田市警・薬物対策課に取り押さえられ拘置されていた。
グループリーダー前沢は、取り逃がしており、依然として行方は不明であった。
1998年11月14日、指名手配中の前沢を「秋田市内で見かけた」という情報が入った。
早急に捜査本部を設置、秋田市を囲むように非常線が張られた。
麻薬組織壊滅に燃える捜査本部は緊張に満ちていた。
その矢先の11月15日未明、幹部四名が脱走した。捜査本部長が立ち上がり叫んだ。
「畜生!前沢だ!!」。
誰一人、前沢がこの捜査網の中で、拘置所に現れ、
脱獄の手引きをしようとは夢にも思わなかった。
が、前沢は逆に秋田市内に捜索の目が向いている隙をつき、やってのけた。
「いずれ、秋田市の外には出ていないはずだ!捜査員を増員しろ!!」。
本部長は指示を出した後、独り言のようにつぶやいた。
「しかし、何の為に脱走させたんだ…」。
時刻は、午前9時になろうとしていた……
大捜査線〜サンドマン〜ストーリーより |