大捜査線2〜迷想の回転軸〜 
1999年11月7日(日)開催

イベント概要

開催日時: 1999年11月7日
期間: 1日(6時間)
捜査本部: セリオンプラザ
開催地域: 秋田市内全域
参加者: 約450人
年齢層: 10代〜50代
情報伝達ツール: FMラジオ
捜査の内容: 誘拐事件、狂気殺人事件解決
賞金総額: 20万円
集客手段: 街頭ポスター、ラジオ、タウン誌、新聞
申込手段: 電話、FAX、E-メール
参加費: 1チーム(〜5人)5,000円
開催スタッフ: 30人
協賛企業: 86社
協賛金: 約100万円
取扱メディア: AAB、ABS、ACB、新聞各社、タウン情報など



11月7日………朝の7時を少し回った頃。休暇明けの寺崎は早めに出勤する事にしていた。
警視ともあろう寺崎は、誰もいない捜査1課の机を掃除するのが好きなのである。
民間の企業にいればリストラの対象になりそうな飄々とした雰囲気がある。が、事件となれ
ばその手腕を発揮し、捜査本部長として数々の難事件を解決してきた。
部下達は敬意を込めて'昼あんどん'と呼び、慕っていた。

妻の育てた白いユリを花瓶に挿し悦に入っていたところ、
けたたましい音で電話が鳴り、寺崎はギクッとした。

 「はい秋田市警、捜……」

電話をとった寺崎は、向こう側の婦人の声に遮られた。
 「息子が…いえ、夫が…」 かなり動転していたが、
寺崎の口調には話している相手を落ち着かせる作用があるようだった。
 「至急警官を向かわせますので、落ち着いて行動してください」
2分ほど状況を聞いてから、受話器を置いた。そして電話の横の卓上カレンダーに目をやり言った。

 「11月か…またイヤな季節が来た…」

電話の内容を整理すればこうだ。
今日の早朝、天王寺家に電話がかかってきて、この婦人が電話をとった。
天王寺家といえば、秋田でも名高い名家である。
電話をかけてきた人間は、不自然に甲高い声で言った。

 「お宅の雄大さんは私がお預りしています。番号不揃いの古札で1億円ほど用意してください。
 後ほど指示を出します。警察には報せないように。さもなくば雄大さんの命の保証はできません。」

雄大とは伍条家の一人息子だ。32才になるがフェラーリを乗り回し、絵に描いたような
金持ちのぼんぼんだ。
父親と母親の3人で五百坪はあろう豪邸に住んでいる。
この時間に帰ってこないことは別に珍しいことではなかった。
電話をとった婦人は母親である。電話は一方的に切られ、母はすぐさま父である雄蔵を起こし伝えた。
雄蔵は年をとってからやっとできた雄大がかわいくてしょうがなかった。
一億円をすぐさま金庫の中から用意し、次の連絡を待った。
六時ちょうど、再び電話が鳴り、雄蔵はこれを録音した。

 「指示通りお金は用意できましたか?…それではお金を持って、一人で40分以内に○○
 ○ に来てください。警察がつけて来るようだったら、雄大さんは殺します。」

ボイスチェンジャーかヘリウムガスを使って作った声のよう性別も年齢も分からない。
雄蔵はジュラルミンケースを車に積みながら、

「7時までにワシから連絡がなかったら……警察に言え。」

そう妻に言い、車を出した。

大誘拐事件捜査本部が設置されて間もなく、○○○で雄蔵の車が見つかった。
いつもは運転手付きで運転になれないのか、黒塗りのプレジデントには擦り傷が2カ所ほどあった。
車には雄蔵の姿も、身代金1億円も無かった。助手席に雄蔵の上着が残されていた。
胸ポケットには携帯電話が、内ポケットには紙切れが3枚入っていた。
紙切れには__________と書いてあった。

<車と携帯電話は犯人の指示か?3枚のメモは事件と関係あるのか?>

寺崎の頭脳に火が入り、昼あんどんに明かりがともった。
「本件はマスコミはもちろん、捜査本部外には漏らすな!」
寺崎は苛立っていた。昨年の今頃はホワイトヘッド・サンドマンの事件で苦い思いをし
ており、それでなくても未解決の殺人事件を二件抱えていた。とんでもない事件に発展し
そうな気がしてならない。悪い予感ははずれたことがないのだ。

「とにかく二人の人間が消えている。捜査員を増員しろ!!」

寺崎の頭上では、時計の鳩が九回鳴いていた。

 

大捜査線2〜迷想の回転軸〜ストーリーより

 


「大捜査線〜迷想の回転軸〜」ストーリー 完全版(PDFファイル)67k

 

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